続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
宿舎についてから、頼んだピザや作ってもらったパスタを食べながら、最近の報告を済ませた。

食べ終わってからは、グループについての話題に。


「兄さんたち、相変わらずみたいだね」


「そのせいで、こっちは困ってますよ。
メイリン姉の方はともかく、問題はヨンウン兄とヒョンス兄の関係です。
あの二人って気持ち悪いくらい仲が良かったじゃないですか。
だから、よけいに一度こじれると修復が大変なんですよね」


あの二人は俺たちの誰よりも長い付き合いで、友達よりも下手したら家族よりも一緒にいたはずだ。

長い付き合いだからこそ、今の状態は愛憎が入り混じっているような気がする。

仕事上だけの、ビジネスライクな付き合いだったらこうはならなかったんだろうけど。

しかし仕事だけの関係だったら、ここまでグループを続けてこれたかも分からない。

お互いに支えあってきたからこそ、ここまでこれた。

俺たちの関係がこれで壊れてしまうようなら、もう世界中のどこにも友情も愛も存在しないんじゃないかと疑ってしまう。

ただ仲良しごっこやってだけじゃない、それだけのものが俺たちにはあったはずなんだ。
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