続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「そうだよねー......、特にヒョンス兄と話す時気を使うし。
カスミとソンミンのことが解決したと思ったら、今度はもっと大変なことになったよね」


「全くですよ。
ようやくソンミン兄と仲直りして、ホッとしましたけどね。
娘を見守る父親のような気持ちです」


仮にも好きだった人が他の男とくっついたわけだから、多少複雑な気持ちだったけど、思ったよりは落ち込んでいない。

ゴタゴタがあったこともあるし、それから俺も新しい恋をしているからかもしれない。

人間は身近な人に好意を抱く生き物らしい。

だからメンバー同士や、芸能人とマネージャーが付き合ったり、結婚することなんて山ほどある。

やはりそばにいて自分を支えてくれる人が良い、自分の体験でもってその気持ちが分かるようになってきた。

ようやく自分の気持ちに整理をつけたことによって、以前から気になっていた人をさらに気にしてしまうようになってしまったんだ。

< 270 / 301 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop