続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「グループの今後も心配だけど、姉さんの今後も心配ですよ。
マネージャーとしてはよくやってくれているし、プライベートでも俺たちの相談にのってくれるし、友達もたくさんいるのに。
男の趣味以外はまともなのに、なんだってそんな......」


男の趣味と、それからトラブルに巻き込まれやすいこと以外はまともなのに、どうしてわざわざ変な男を選ぶのか、理解できない。

というよりも、理解したくない。

トラブルに巻き込まれやすい不幸体質なのは自分ではどうにかできないにしても、男の趣味はどうにかできるはずだ。


「後で思い出すと自分でもひどかったなと思うんだけど、その時は気付かないんだよ」


「もういいです。改善しようと考えた俺が間違ってました。
このままだと改善しそうにないので、俺と付き合いましょう。

変な男と付き合う心配もなくなるし、俺は金も借りませんよ。
酒はまあ......たまに酔っておかしくなるけど、あなたの元カレみたいに店のものを破壊したり、初対面の人にケンカ売ったりはしません」


グループのゴタゴタもあるし、まだしばらくは告白するつもりはなかったのに、話を聞いているとイライラして我慢できなくなった。

もっとかっこよく言いたかったのに!
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