続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「愛するメンバーへ。
一人一人に話したいことがたくさんあるんだけど、それはまた今度お酒でも飲みながら、ゆっくり話そう。
今日は時間もないし、ここでは言えない話もあるから、手短かに話すね」


客席から聞かせて!と大合唱になったけど、笑って手を振った。

静かになるのを待ってから、続きを読む。


「Miracleは俺たちが好きで集まったわけじゃなくて、事務所から集められたグループだったね。
だから最初は上手くいかないことも多かったけど、今では出会えた奇跡に感謝してるよ。

俺たち、友達のように一緒に楽しんで、家族のように温かくて、時には恋人のように近い関係だよね。
何が起きたって簡単には壊れない絆があるんだよ、だって家族なんだから。

一時的に離れることがあっても、これからもそうやって生きていくことが俺の望みです。
心から、愛してる。


ああだけど、こんなことを言うと大げさだとか、男に愛してるとか言うなって、またメンバーに怒られるかな。

韓国人のせいか......韓国人なのは関係ないかもしれないけど、とにかく俺は愛を表現したい性格なんだ。
嫌かもしれないけど、我慢して聞いてね。

だって、本当に愛してるんだから、言いたくて仕方ないんだ」


しんみりムードだった会場が、付け加えた一言で、一気に爆笑の渦に。
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