続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
ソンミン視点


なぜか最近は、芸能人同士の合コンやデートといった恋愛番組が流行っているようで、その手の番組が本当に多い。

当たり前だけど、実際に恋愛してるわけじゃなくて、ほとんどの番組には台本がある。

本業は歌手や俳優でも、名前を売るためにどこの事務所も所属の芸能人を出そうと必死だ。

うちの事務所も例外ではなく...、ヨンウン兄が出るついでに、という強引な理由で、僕まで例の番組に出ることになってしまった。

相手役の子は、僕より1つ年下の韓国のガールズグループの子だ。

最近、台湾でも活動していて、一応名前だけは知っている。

たぶん、僕が選ばれたのは韓国語が話せて、スケジュールが空いていたから。

相手の子も全く中国語が話せないわけではないみたいだし、わざわざ韓国人の僕にしなくてもいいと思うんだけど...。

それに、台湾の番組なのに、あんまり韓国語を使いたくない。

なんだかなあ...。


内心複雑ではあったけど、せっかく出演させてもらえるわけだし、楽しむつもりだ。


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