続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「他のメンバーに比べて中国語が下手なんです。
それで、焦ってて...。」


短い時間ですっかり意気投合して、ジヨナはそんな打ち明け話をしてくれた。

うん、分かるよ。

同じグループのメンバーだと近すぎて、どうしても比べてしまうよね。

仲間でもあるけど、同時にライバルでもあるのかもしれない。


「そうなの?ジヨナは何が得意?
歌?ダンス?」


「歌もダンスも、グループの中で一番と言えるものがないんです。
でも、人と仲良くなることは得意です!」


「それなら僕と同じだね。
歌もダンスもそれなりにこなせるけど、グループの中で一番じゃないんだ。
でもね、一番じゃなくてもいいんじゃない?」


歌のランキング、学校の成績、試合の結果。

一番になれるなら、一番がいいに決まってる。

だけど、一番になるのはすごく難しいことで、僕が一番になれることなんて1つもないんじゃないかな。

それでも、決して自分を卑下したりはしない。

だって、一番じゃないからこそ、がんばろうって、努力しようって、そう思えるんだ。









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