続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
俺はオフだけど、ユナは仕事があるので、オフ3日目の今日の夜だけ会うことになっている。

実家から車で約20分の韓国料理の店で待ち合わせだ。

ここは韓国で練習生をしていた事務所から近く、二人でよく来た店。

そして、俺が告白した思い出の場所でもある。

...何回も告白し過ぎて思い出の場所はたくさんあるんだけど。

その中でもここは特別な場所だ。
俺たちが付き合うことになった場所だから。


ひさしぶりにお気に入りの店で本場の韓国料理を食べることができて、ようやく愛しの彼女に会えると言うのに、今どうしようもなく気が重いのは。

ユナがどうしてこの場所を選んだのか、なんとなく分かるからなのかもしれない。

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