続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
店の個室に入ってから、ほとんど待つことなくユナと会うことができた。
彼女の好きなチヂミと海鮮チゲを頼んでから、俺たちはお互いの現状報告を...と言っても、毎日のように電話で話しているから、ほとんどユナのことは知っている。
たとえば、この店にかかっている曲は3日前に発売されたばかりのユナの新曲だとか、今度化粧品のCMに出ることとか。
ほとんど知っているんだ、本当に知りたいこと以外は。
「ねえ、なんでこの店を選んだのか分かる?
もっと他に美味しい店も、家から近い店もあるのに...。」
「...なんとなくは分かるよ。」
分かってるよ、嫌と言うほど分かってる。
ユナがこの店を選んだ理由も、俺たちがもう終わりだってことも。
どちらにとっても良くないことだとは分かっていたのに、今日まで引き延ばしてしまった。
頭では理解していても、どうしても認めたくなかったから。
彼女の好きなチヂミと海鮮チゲを頼んでから、俺たちはお互いの現状報告を...と言っても、毎日のように電話で話しているから、ほとんどユナのことは知っている。
たとえば、この店にかかっている曲は3日前に発売されたばかりのユナの新曲だとか、今度化粧品のCMに出ることとか。
ほとんど知っているんだ、本当に知りたいこと以外は。
「ねえ、なんでこの店を選んだのか分かる?
もっと他に美味しい店も、家から近い店もあるのに...。」
「...なんとなくは分かるよ。」
分かってるよ、嫌と言うほど分かってる。
ユナがこの店を選んだ理由も、俺たちがもう終わりだってことも。
どちらにとっても良くないことだとは分かっていたのに、今日まで引き延ばしてしまった。
頭では理解していても、どうしても認めたくなかったから。