続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「簡体字になってるよ...、しかも広東語。」


まさかそんなはずは、と電子辞書を調べるとカードが広東語になっていた。

この前香港に行った時に広東語にしたまま、入れっぱなしにしてたのか。

中国語には中国、香港で使われる簡体字と台湾で使われる繁体字がある。

繁体字の方が画数が多いが、もちろんこの俺に簡体字と繁体字の区別がつくわけがない。

ただでさえ中国語には同じ中国人でも意志疎通に苦労するほど、たくさん種類があってややこしいのに...。

メジャーなところだと北京語、福建語、広東語など。

台湾には台湾語もあるが、都会やテレビでは北京語に近い言葉が使われている。

台湾風の中国語といったところか。

話す時は中国の首都で通じる言葉でも、書く時は繁体字。

なんて紛らわしい...。
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