禁忌
禁忌
「……今日も暑いな・・・」
真夏の、射すような日差しの中俺は駅までの道を歩いていた。
俺は今月やっと決まった職場で、新しい生活を始めている。
「住めば都、ってな」
確かに最初は、労働条件も難しいし、何の取り柄もない俺には出来ないと思っていた。
「……しっかし、こんなにしっくりするなんてなぁ……」
俺は、天職とさえ呼べるその仕事に生き甲斐を感じていた。