あなたの体温で癒して・・
受け持つ患者の診察に回り、

ナースステーションに戻る。

・・・

カルテの確認などをしたオレは、

看護師に指示を与えて、

ロッカーに向かう。

・・・

今日の仕事はこれで終わり。

・・・

白衣をロッカーにしまい、

鞄を持ち、

ドアを閉めた。

「ワッ!・・・

驚かさないでくださいよ、

谷口先生」


ドアを閉めた途端、

谷口先生の顔がドアップ。

・・・

全く、何考えてんだこの人は。

「ちょっと、話せませんか?」

「いいですけど・・・

今日は早く帰りたいので、

手短にお願いします」

美晴の事が気がかりだった。
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