あなたの体温で癒して・・
「さっきも言ったんですけど、

大崎さんと、

お付き合いされてるんでしょ?」


「え、あ~・・そうですけど。

それが何か?」


「別れるつもりはありませんか?」


その言葉に驚き、

言い返せず黙ったまま、

谷口先生を見つめる。


「孝明先生より、

ずっと前から知っていたのに、

たった一度のすれ違いで、

貴方とそう言う関係になってしまった」


「知り合った順番など、

関係ないんじゃないですか?

同じ内科医で、谷口先生が、

美晴と先に知り合っていたとしても、

美晴が選んだのは、

オレです。

だから、大切にしたいし、

別れるなんて、ありえない」


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