あなたの体温で癒して・・
「止めてください!

…私に触れないで」

・・・

私は必死に腕から逃れようとした。

・・・

「どっちつかずの男なんかやめて、

オレにしませんか?」

・・・

抱きしめたまま、

真剣な顔をして言う谷口さん。

・・・

「そんなの、あなたが勝手に言ったこと。

孝明は、そんな男じゃない!」

・・・

そうよ。

私が苦しんでる時、

寂しい時、

傍にいてもらいたいとき、

いつも必ず傍にいてくれた。

・・・

そんな孝明が、

どっちつかずな行動をとるわけがない。

・・・

そんなことを思った瞬間・・・

・・・

私は押し倒されていた・・・
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