あなたの体温で癒して・・
・・・

怯えきった美晴の顔。

・・・

普通じゃない・・・

・・・

落ち着いてみれば、

もっと早くわかったはずなのに・・

・・・

何をそんなに怯えている?

・・・

オレと、

目を合わすことすらない。

もっと違う何かに怯えているようだ。

・・・

オレは、美晴をソファーに座らせ、

孝明に問いかけた。


「美晴は一体?」


「過去のトラウマだ・・・

これ以上は、聞くな。

美晴に思い出してほしくない。

・・・谷口、

もう、美晴に触れないでくれ・・

もう二度と、

彼女の前に、現れるな・・・」

・・・

過去のトラウマ・・・

その言葉で、わかった気がした。
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