あなたの体温で癒して・・
・・・

自分の耳を疑った。

・・・

西原教授から、

院長に、

何らかの圧力があったに違いない。

・・・

院長は、

オレの事がお気に入りで、

退職するまでここにいろと言っていた。

・・・

そんな院長が、

オレをしま送りにするなんて、

そうとしか考えられない。


「院長」

「なんだ?」

「私事で、院長にまでご迷惑をおかけして、

大変申し訳なく思います」


オレは深々と

頭を下げた。

「何の力にもなってやれなくてすまない。

私にもっと力があれば、

こんな事で、君をしま送りになんて

しない・・・

君の医師としての実力は、

私が一番知ってる」
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