あなたの体温で癒して・・
日曜の病院はとっても静かだ。

・・・

特に午前中は、

お見舞いに来る人もいない。

・・・

お見舞いの人は、

午後から来るのが、ここの規則。

・・・

コツコツと、

ヒールの音だけが聞こえる廊下。

私は、

内科の医局に向かって歩いていった。

・・・

ノックをしてドアを開けた。

「あの、迫田先生はらっしゃいますか?」

私の問いかけに、

パソコンを打っていた

医師がこちらを見た。

・・・

「「・・あ」」

お互い、かなり気まずい・・・

医師は、谷口先生だったから。

「す、すいません・・・

いないようなので、病棟の方に

行ってみます」

私は急いで部屋を出ていこうとした。


「待ってください」
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