あなたの体温で癒して・・
「・・・

もう二度と、私に触れないと、

誓ってください・・・」


私の言葉に、

とても悲しそうな顔をした。

・・・

でも、

もう、触れてほしくないから。


「・・わかりました。

もう二度と、美晴さんには

触れません・・・」


「・・ありがとう。

これで、谷口先生の事、

少し許せた気がします・・・

それじゃあ・・・

私は孝明のところに・・・」


「あの、今日は孝明に

どんな用で?」


「この書類を持ってきてほしいと、

頼まれたんです」


「それは・・・

離島の診療所の書類ですね。

向こうに行くことを、

決めたんですね?」
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