あなたの体温で癒して・・
「孝明…答えて」

「確かに、結婚を断ったのが

原因だよ・・・

でもな・・・

美晴のせいじゃない。

もし美晴と付き合ってなくても、

あの話は断っていた。

だから、

美晴が罪悪感を抱くことなんてない」


「でも」


「オレはどんな病院でもいいんだ。

医者と言う仕事さえできれば・・・

でも、島に渡るにあたって、

美晴に負担をかけたくない・・・

今の仕事を辞めさせるわけにはいかない。

だから、

俺一人で行こうと思う」


・・・

孝明の目が揺れた。

・・・

苦渋の決断だったに違いない。

でもね・・・

私にも、相談してほしかった。
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