あなたの体温で癒して・・
「そんな大事なこと、

一人で勝手に決めないでよ。

孝明にとって、私って、

それだけの存在だった?」


「そんなことない!

オレにとって

美晴はかけがえのない存在だ。

でも、好きな仕事を辞めさせてまで、

ついて来いとは言えない」


そう言って、

抱きしめる腕に力が入った。

「私と、別れるの?」


「そんなことしたくない・・・

でも、美晴がそうしたいなら・・・」


「孝明の、バカ・・・

バカバカバカ!!」


私は何度も何度も、

孝明を叩いた。

・・・

「美晴」

「別れたくなんかない!

離れ離れなんてイヤ!!」

孝明がいなきゃ、

生きていけない・・・
< 191 / 217 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop