あなたの体温で癒して・・

美晴side

・・・

何とか仕事には行っていたけど、

家に帰ると、

何もしたくない。

・・・

楽しかった仕事も、

家事も、全く楽しくない。

・・・

孝明に会いたくて、会いたくて。

・・・

気が付けば、

いつもソファーにもたれ掛って

泣いていた。

・・・

そんな時、

なりだした携帯。

・・・

着信は、奈津美からだった。

「もしもし」

「玄関の前に来てるんだけど、

開けてくれない?

さっきからチャイム鳴らしてるのに、

出ないから」

「…うん、開けるね」

・・・

重い体を起こし、

玄関を開けた。
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