あなたの体温で癒して・・
そう言って、

私の布団に手を当てた。

・・・

思いがけない言葉に、

涙が流れた。

・・・

声をあげまいと、

口に手を当てたが、

肩が小さく震えた。

「美晴・・・

起きてたのか?」

そう言って、そっと布団をめくった。

・・・

それでも、

泣き顔は見せられないと、

背を向けたまま、

顔を隠した。


・・・?!


孝明先生が、

私の背中を抱きしめた。

・・・

先生の温かさが

伝わってくる・・・
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