あなたの体温で癒して・・
「何で、逃げるんだ?」

「・・・なんで」


「え?」


「何で今更」


それ以上の言葉が出なかった。


亮はニッコリ笑って、


「もう一度、

美晴と付き合いたいと思って」


・・・

その言葉を聞いて、

体中に鳥肌が立った。

・・・

あんなひどいフリ方しておいて、

よくもそんなことを、

軽々しく口にできたものだ。

・・・

「…イヤ」


「なんだって?」


「イヤだって言ったの」

小さな声で言うのが精一杯。

・・・

冷や汗は出るし、

鳥肌は収まらない・・・

心臓もバクバク・・・
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