あなたの体温で癒して・・
「友人を助けて、

自分がけがをしていては、

目も当てられないな」


「・・・ごめんなさい」


「右手は、7針縫ったよ」


「エ・・ウソ」

「ホント」

「なんで?」

「デスクで頭を打ってその反動で、

デスクの上にあったカッターが、

美晴の右手を、切ったらしい」


「どうしよう。

仕事が・・・」


そう言って、

オロオロする美晴。

・・・

オレは少し呆れた。

「仕事の心配より、

自分の心配しろ。

オレがどれだけ驚いて、

心配したかわかってるのか?」


オレの言葉に、

シュンとなった美晴・・・
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