たったひとつの、ちいさな愛。
そんなふうに裏切り続け
裏切られ続けるわたしを
いつも見守っていてくれた、
そんな優しい人が、ひとり。
このものがたりの初めに出てきた
元カレの、親友。
雪野 初春。
ゆきの はつはる。
その元カレがわたしと別れた、
ということだけでそいつを責め
絶縁までされてしまった、
可哀相なひと。
いつまでも兄として扱い続けて、
想い寄せられてることに気付いても
あえて気付いてないフリ。
やっぱりわたしは、最低だった。