”キレイ”な愛
モニターが涼からまた最初の男に戻った。

ひたりと瞳をあわせてみつめあう。

いつだって負けるのは相手だ。

男は視線をそらせた。


「いいでしょう。
 では、彼はダバリードの代表で来たので、意思表示をしてくれますか?
 しかし彼女はさすがですね。
 ここを嗅ぎつけた」


綺樹はふうっと笑った。


「あたりまえだ。
 女王だ」


相手の男も今回は同調して笑った。
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