”キレイ”な愛
 *
綺樹はベッドから降りた。

いつもの長袖のシャツにグレーのパンツをはく。

傷が痛んだのに少し顔をしかめた。

入ってきた秘書のグレースが驚いた表情をした。


「綺樹様。
 お手伝いしましたのに」

「大丈夫。
 そんなに重体じゃないよ」


苦笑して、靴を履いた。
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