”キレイ”な愛
涼は肩に乗っている綺樹の頭に顔を埋めた。

離したくない。

部屋に抱えるようにして運び、ベッドに寝かせる。

シャワーを浴びると、いつものように隣に横になり、腕を回す。

このぐらいでも目を覚ます筈なのに、起きる気配は無かった。

改めて見ると、顔が疲れきっていた。

肌が薄いから、元々クマが目立つ方だけど、色濃かったし、肌もかさかさしている。

冷静に戻ると、男と遊び三昧の様子でなかったことがわかる。

大方、仕事に没頭し徹夜を繰り返し、ろくに食事もとっていないのだろう。

なんで言い返さないかな。
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