”キレイ”な愛
「大丈夫か?」

「ああ、うん」


目を閉じて、片手で頭を支えている。

しばらくその姿勢のままでいてから、頭を起し、辺りを見回した。


「ライナ、引っ越したんだっけ」


眩暈がするのか、再び頭を押さえて、顔をしかめる。


「なんか記憶がおかしい」


涼もそう思った。

シーツを凝視してしばらく固まっていたが、上体を起して、涼を改めて見つめた。


「ここライナの新しい家?
 昨日、ライナと飲みだっけ?
 いや、昨日は遅くまで仕事をしていて」
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