”キレイ”な愛
「お兄さん?」


かすかに頭を動かした。

綺樹は涼が自分のスーツケースを開け、荷物を詰め込みだしたのにとまどった。


「来るの?」

「とりあえず、一緒に行く。
 ここに一人で残るなんておかしいだろう。
 かといって、一人で行かせるのは、ひどくないか?」


元々荷物は少ないだけに、ヘリが到着したという連絡が来た時にはパッキングは終了していた。
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