”キレイ”な愛
さやかはカードにサインをしながら続けた。


「世界中にダバリードの拠点を配備することにおいて」


綺樹はため息をついた。


「日本のヘッドにするの?
 大人しくそういうのに納まっている柄じゃないよ、あれは」

「私の許容範囲は広いわ。
 たとえ他の会社のボスだとしても、うちの一派であれば問題ないわ」


綺樹はくつくつと笑った。


「そう?
 じゃあ、ダバリード教を説いてみたら?」

「そうね。
 よろしく」
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