”キレイ”な愛
やっぱり一夜限りと思っていたか。

男がひっかけるものだけの存在な綺樹にとって、自分も1回限りで終わりにする
積もりかも知れないと思っていた。


「さあ、いつかな」


吐息混じりに言ってカップを置いた。


「休みは作るものだから」


くすりと笑った。

次のセリフは、休みが出来たら連絡する、だろうか。

そして連絡は来ない。

体のいい終わらせ方だ。


「ああ、なるほど」


怒りの含んだ投げやりな言い方に、綺樹は涼がどう思ったのかわかった。
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