”キレイ”な愛
だが週末の夜に抱くときは違った。

翻弄される。

我慢ぎりぎりの状態に追い込まれ、それでも保っているところに、綺樹の指が動いて崩壊させられる。

涼は綺樹を押しつぶすように抱きしめ、首筋に顔をうずめていつも思う。

それはどの男が教えたのか。

喉元まで言葉が出掛かるが、口が裂けても言いたくなかった。

ただ胸があわ立ってしょうがない。

綺樹は男女関係において奔放だ。
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