”キレイ”な愛
「文化祭の準備で今夜遅くなるから。
 まあ、おまえが帰ってくるまでには戻れると思う。
 夕飯、簡単になるけど」


別に電話をして伝えることもないのに、なんで電話をしているんだか。

涼は自分で突っ込んでいた。

綺樹が帰って来てから、夕食が簡単な理由を伝えれば十分にいいこと。


「ああそう」


綺樹の返事がなんだか考えている様子だった。

涼の感が働く。


「いま、どこ?」
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