”キレイ”な愛
モニターが切り替わって、別の部屋にいる男の姿になった。

綺樹の顔が無表情になる。

それからため息をついて呆れた顔になった。

ソファーに座りなおして、背に頬杖をつく。


「なに?
 この男がいい条件になるの?」


くすりと笑う。


「確かに一緒に住んでいた。
 だけど、住んでいた理由を調べた?
 調査したのならば、私の男との付き合い方を知っているだろう?」


ちょっと綺樹は口をつぐんで、考える表情をしてから、にやりと笑った。


「そうだね。
 毎日のように新しい男を用意してくれるなら決めるよ」
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