雪死神
「あっ雪だぁー」

そう言ってユキはうれしそうに空を見上げる


見上げると真っ白な雪が
ヒラヒラと落ちてきた


雪は好きだっ


真っ白くて…

許される事のない自分の罪が

その白さゆえに、消える気がして・・・・


許されないとわかっていても・・・・・

一時だけ忘れられる・・・




ユキと似ている


俺はユキといると自分の罪を忘れられる・・・

ユキは真っ白な心で俺に接してくれる

屈託のない笑みで、真っ直ぐな瞳で俺を見る


だから、自分がキレイになっていくようで・・・・

時々、不安になる・・・・

俺なんかがユキの傍にいてもいいのかって・・・

でも、その不安を消すくらいユキは真っ直ぐ俺だけを
みてくれる


本当に真っ白で・・・・・


だから、雪がすきだ・・・

ユキと似ている雪が・・・・・

< 7 / 11 >

この作品をシェア

pagetop