4th.Saudade
「特に意味はないよぉ。瑞希が、会いたくなっただけ!」
「あ、そう」
別にいいけど。
どうせなら、ずっと気になってることを確かめたい。
祐のすきなひと。
葵の瑞希への気持ち。
あやふやな状態でいるのは、すきじゃない。
祐と葵は自分のベッドに座り、あたしと瑞希は絨毯の上に座っている。
祐の部屋は意外と綺麗で、青系統で統一されていた。
「っていうかもう昼だね。飯食いに行く?」
葵がそう言いだして、何故か4人でご飯を食べに行くことになった。
突然呼び出されて、何でご飯を食べに行くんだろう……。
近場のファミリーレストランに入って、4人席に座った。
あたしは瑞希の隣で、向かいは祐。
「俺、和風ハンバーグ」
「あたしオムハヤシ」
あたしと葵は即決。でも祐と瑞希はいつまで経っても決まりそうにない。
特に瑞希は、1番先にデザートメニューを見ている。
「瑞希どれにしようかなぁ。うー……ん」
「俺もどれにしよう……」
早く決めろ。