4th.Saudade
予想以上に驚いてる。
あたしがこういう話を自分から聞くなんて珍しいからかな。
「あー……いや、うーんと」
祐は気まずそうに俯く。
それに対して苦笑する瑞希と葵。
何かあたし悪いこと聞いたのかな?
「あのさぁ、梨乃って、案外天然だよね」
妙な返事が返ってきて首をかしげる。
何で好みを聞いたら天然になるんだろう。
このごろ祐が理解できない!
そんな話をしていると丁度ご飯が食べ終わって、4人でファミリーレストランを出た。
たぶんどっかよって適当に帰るんだろうなーと予想していたあたしにとって、「じゃぁ帰るか」という葵の発言には驚いた。
「え、帰るの?」
と聞き返すと、瑞希も祐も、当然じゃん、という顔で見てくる。
何かこの頃こういうことが多い。疎外?
「わざわざ何のために集まったわけ?」
そう言っても、軽く流される。
何なんだよ!