腐りかけに
次に会ったのは妹の墓だった。
 薬物中毒死と聞いた。
 俺はただ呆然と墓を見腹の中で煮えくり返るモノがあった。ていただけだった。涙は出なかった。しかし心の中では後悔でいっぱいだった。なぜ施設にいたときに殴ってしまったのかもっと兄らしく出来なかったのか?今思えば、腐りつつある俺の中で唯一の救いの存在ではなかったのか?
 俺はちなまこになりながら、妹を自殺の原因を探した。
 妹は恋人のために売春婦となり身を売って男をやしなっていた。
 俺は、その男を半殺しにして全てをはかせた。
 俺はその男を訪ねた。男はドアを開けると酔って出てきた。俺は妹の事について聞いた。
 男は酔いながらあの女と言いながら、ヘラヘラと笑いながらなぜ聞くんだと言った
 俺はこの男を殴った。男はそのまま倒れて、俺は馬乗りになった。
 男は何をするんだと言いかけたが、俺はさらに殴り、俺はその女の兄だと言った。
 妹の事にすべて話せといい、俺は何度が殴った。男は顔に殴られながら分かったと涙を流しながら状態で言った。
 あの女は俺のために稼いでくれた。あいつ自ら身を売って稼いでくれた。
 この男は妹を売春させていた。
 男はそこで妹を売ったと言った。そこで妹は薬物を打たれながら無理矢理売春をさせていた。
 俺はショックを受けた。妹はそこまでしてこの男に惚れていたのか?
『お前は、妹を愛していたのか?』
 男は無言だったただの道具だったのだろう。
 俺はその男を殴り続けた。その間、男は謝っていた。しかしそんなものは俺には、聞こえなかった。やがて男動かなくなった。
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