恋祭 〜キミと見上げた空〜

一つ・・・
何を聞かれるのだろう

そう思いながら
コクンと頷いた

[あなたは、時間をやり直せるのなら、やり直したいかしら?]

やり直せるのなら・・・
やり直したい

{やり直したい・・・祐一に好きと告げられたときに戻りたい・・・}

[そう・・・わかったわ。その願い。叶えます]

桜姫様は
そう言った

そのとたん
頭の中にあった
昔の思い出がたくさんよみがえってくる

祐一とお弁当を食べたこと
祐一と川に落ちてびしょ濡れになったこと
祐一と一緒にバカみたいな話をしたこと

よみがえってくるのは
祐一との思い出ばかり

祐一・・・
今から会いに行くよ・・・

時空を越えて

< 18 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop