小さなチョコの大きな恋物語

急いで走ってきた校門には、柚子の姿は無かった。


校門から出て回りを見渡す。

どこにもいない。


『陸!!』


追いついた涼が息をきらしながらしゃがんだ。


『お前速すぎ…「やばい」


『は?』


頭の中がぐるぐる回る。


「柚子いない」


『……っ』


涼も周りを見渡す。


『帰ったとかじゃなくて…?』


「言ったら守ってくれる人だから」


『じゃあ…』


俺と涼は顔を見合わせた。

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