小さなチョコの大きな恋物語
『じゃあ、涼…帰ろっか…?』
『だな。』
とぼとぼ帰る二人を見て、なんだかドキドキして、嬉しくなった。
『美紀たちも帰ろっか?』
「そうだね…!!」
あたしと美紀も立ち上がり、2人の後ろから空き地を出る。
『あれ、柚子さんも帰るんですか?』
涼が出てくるあたしたちを見ていった。
「うん。もう話すことはなしたし、メアドも交換したしね」
『ね~♪』
『じゃあ俺こっち側なんで、さようなら!!』
『へ!?』
走っていく涼を陸はただぽかーんと見送る。