小さなチョコの大きな恋物語

「そういえば今日告られてたっしょ。」


『え!?』


柚子がびっくりして慌てる。


「俺屋上でいたから話聞こえちまった。」


『えぇぇぇぇぇ』


「でも最後の方は聞こえなかった。」


『あ、そうなんだ。』


柚子はほっとしてまた笑顔になった。


「なんだよ~!!」


『別に♪』


「で…振ったんだ?」


『うん。だって話したことも無い人だよ。』


ため息をつきながら空を見上げた。


『今日も晴れてるね~。』


「そろそろ梅雨明けかな」


『かもね♪』


その後も少しずつだけどいろんなことを喋りながら帰った。

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