小さなチョコの大きな恋物語
なんとなく、涼の元カノと柚子がかぶった。
もし慎にこうやって冷たくされても、柚子は元カノのように電話をかけるのだろうか。
もしそうなら、そんな姿見たくない。
『てかお前夏祭りどうすんの?』
「へ?」
『勿論誘ったんだろ?』
「誰を?」
『柚子さんだよ!!』
涼はいらいらと起き上がると何かを探し出した。
「タバコはやめたんだろーが。」
『あ…おぉ。』
涼は座りなおした。
『で、だよ。誘ったのか?』
「まだ…」