小さなチョコの大きな恋物語

なんとなく、涼の元カノと柚子がかぶった。

もし慎にこうやって冷たくされても、柚子は元カノのように電話をかけるのだろうか。

もしそうなら、そんな姿見たくない。


『てかお前夏祭りどうすんの?』


「へ?」


『勿論誘ったんだろ?』


「誰を?」


『柚子さんだよ!!』


涼はいらいらと起き上がると何かを探し出した。


「タバコはやめたんだろーが。」


『あ…おぉ。』


涼は座りなおした。


『で、だよ。誘ったのか?』


「まだ…」

< 112 / 167 >

この作品をシェア

pagetop