小さなチョコの大きな恋物語
「は~い。」
まだかまだかと待ち構えていたあたしは勢いよく飛び出した。
目の前にはいつもとは違う陸ちゃん。
『お、……やっほ!』
髪は元の茶色とピンクのメッシュに戻していた。
じんべいに綺麗に整えている今風の髪。
もう「ちゃん」なんてつけて呼べないくらい
かっこよくて、大人っぽかった。
でも…でも…
どうみても不良少年にしか見えないよ……
『柚子~?』
「あ…うん!!」
返事をするのを忘れていた。