小さなチョコの大きな恋物語
心の隙間
『ごめんな、急に』
あたしが追いついたときは、二人がちょうど話始めたところだった。
この状況って…
『いいよ、別に。どうしたの?』
愛海が上目遣いで慎を見る。
あんな目でみないでよお…
『柚子!!』
『へ!?』
後ろから肩をたたかれてもう少しで声を出しそうになった。
『り…陸ちゃん!?何でここに!?』
『柚子こそ…』
陸はため息をつくと、影から二人を見た。
『俺、水川のことずっと好きだった。付き合って?』
あぁ…やっぱり。
耳を塞ぎたい気分だった。
慎が愛海のことをすきなのは分かっていたけど…
やっぱりつらい。
愛海の答えは…?