小さなチョコの大きな恋物語

『ごめんごめん』


みんなに気づかれないように愛海が松林の中から現れる。


『柚子、何て?』


『何でもないよ♪』


心配そうな慎に愛海は笑顔で言った。

柚子が遅い。
愛海が帰ってきてからもう5分以上経ってるのに…


「水川さん。柚子は?」


『え…知らないよ。もうすぐ帰ってくるんじゃない…?』


なんとなく嫌な予感がした。


俺は愛海をにらんで再び松林の中に飛び込んでいった。


< 141 / 167 >

この作品をシェア

pagetop