小さなチョコの大きな恋物語
『ごめんごめん』
みんなに気づかれないように愛海が松林の中から現れる。
『柚子、何て?』
『何でもないよ♪』
心配そうな慎に愛海は笑顔で言った。
柚子が遅い。
愛海が帰ってきてからもう5分以上経ってるのに…
「水川さん。柚子は?」
『え…知らないよ。もうすぐ帰ってくるんじゃない…?』
なんとなく嫌な予感がした。
俺は愛海をにらんで再び松林の中に飛び込んでいった。
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