小さなチョコの大きな恋物語

そしてお昼休み。


『愛海最近むかつくわー』


芽衣が屋上への階段を登りながらつぶやいた。


『それは確かに思うね。』


美月も頷いていった。


『最初付き合ったときは柚子がちょっとかわいそうだけどしょうがないって思ったけどさぁ。』


『最近ちょっとやばいよね。』


「え…?」


『限度超えてるっていうか。最近嫌味にしか聞こえない。』


『柚子の当て付けみたいにも聞こえるしさぁ。』


あたしは芽衣と美月の会話を後ろからついていきながら黙って聞いていた。

芽衣と美月は怒ったら正直怖い。
そこらへんのギャルもびびるくらいの勢いで怒鳴りつける。

あんまりややこしいことにならないでほしいな…


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