小さなチョコの大きな恋物語

『愛海に手出すなよ。お前らが悪いんだろうが』


『慎くんまで何言ってんだよ!!』


芽衣があたしの方を見る。


『柚子…大丈夫?』


「……うん。」


今は慎が愛海をかばったことよりも
慎が信用してくれていないことの方が辛くて、なんとなく気持ちが冷めていくのが分かった。


『お前ら三人は一年相手しに行って。愛海に嫉妬してるから追い出したんだろ。愛海泣いてたんだぞ。もう一緒に居させてもらえないっていってさぁ』


『愛海…あんたそういう子だったの!?』


芽衣は完全にブチ切れた。

美月は呆れて言葉が出ないようだ。


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