小さなチョコの大きな恋物語
何分かぼーっとしていると、屋上のドアが開く音がした。
だ…誰か来た。
バレたら困る!!
あたしは立ち上がって隠れようとした。
『柚子!!』
聞きなれた少し幼い声。
ゆっくり振り返る。
「りくちゃん…」
『柚子!!大丈夫?どした??』
りくちゃんはあたしのそばに寄って心配そうにあたしを見る。
嬉しすぎるのと苦しい気持ちが混ざり合って言葉が出ない。
「………」
『とりあえず、落ち着けって』
陸ちゃんはあたしを影に座らせると、隣に座った。
あたしは今まであったことを全部陸ちゃんに話した。