小さなチョコの大きな恋物語

『殴ってくる。』


「ちょちょちょ!!」


本気で行こうとする陸ちゃんをあたしが必死でとめる。

陸ちゃんは戻ってきてまた隣に座る。


『つーかまじ水川むかつくな~本当にありえねえわっていうか兄貴も兄貴だし。幻滅したね。』


「……なんかごめんね、陸ちゃん」


『何が?』


「授業中なのに来てくれて…頼りすぎだよね…本当にごめんね」


陸ちゃんはあたしの髪をくしゃくしゃっとして笑った


『あやまるなって♪当たり前のことだから。いつでも頼ってって言っただろ♪』


「ううう…」


今度は嬉しすぎて涙が溢れてくる。

泣いているあたしをみて陸ちゃんはあわてる。


『え!?どーした!?』


「ふふふ…♪何でもない。ありがとう。」


『べっ…別にいーよ!!』


次は照れる。


可愛いなあ。本当に…

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